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【 夜驚症(夜泣きを含む) 】と漢方薬による治療

一二三堂薬局と夜驚症(夜泣き)


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一二三堂薬局では夜驚症や夜泣きの研究を重ねています


当薬局では長年、夜驚症や夜泣きに有効な漢方薬の研究を重ねてまいりました。その理由はふたつあります。ひとつは夜驚症などはお子様にとても多い病気であり、多くのご両親が西洋薬の副作用を心配して充分な治療ができないことに悩まれているからです。


実際に当薬局のホームページには「夜驚症 子供」「夜驚症 治療」「夜驚症 薬」「夜泣き 薬」「夜驚症 薬の副作用」といったキーワードでのアクセスが非常に多いです。


上記にくわえてもうひとつは漢方薬は夜驚症の改善にとても有効ということを経験的にも実績面でも知っているからです。


このページでは夜驚症に対する漢方治療について解説させて頂きます。なお、厳密には夜驚症と夜泣きは異なるものですが共通点も多く、本ホームページではあわせて解説を行なってゆきます。


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夜驚症とは


夜驚症(やきょうしょう)とは睡眠障害の一種であり、お子様が睡眠中に突然、泣き叫んだり悲鳴を挙げたりする病気です。あまり一般的ではありませんが、夜驚症は睡眠時驚愕症(すいみんじきょうがくしょう)とも呼ばれます。


夜驚症はしばしば、寝たまま歩きまわってしまう夢遊病を併発する場合もあります。夜驚症の大きな特徴は上記のような激しい症状にも関わらず、それらについて本人は何も覚えていないという点です。


夜驚症は夢遊病とともに発生する明確なメカニズムは分かっておらず、不明な点が多い病気といえるでしょう。多くの場合は幼児や学童児が発症する病気なので睡眠導入薬や抗不安薬などの使用が難しいケースが多いです。



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夜驚症と夜泣きの違い


夜驚症と夜泣きの症状は似ており「子供が夜に理由もなく泣く」という点において共通しています。その一方で両者は異なるものであり、いくつかの点において違いがあります。


まずは上記でも述べた通り、本人が泣いたりしたことを意識しているかどうかという点が異なります。夜驚症の場合は激しく泣いたり立ち歩いたりしたことを本人は覚えていません。


一方、夜泣きのケースでは泣いたという記憶はしばしば残ってはいます(コミュニケーションが取れない乳児では確認は困難ですが…)。多くの場合、意識があるのでご両親の声掛けや光などにも反応して、徐々にトーンダウンしてゆきます。


意識の有無にくわえて発症しやすい年齢も異なります。厳密な線引きは難しいですが、夜驚症は幼児期から学童期にかけて多く見られ、夜泣きはより低年齢の乳児期に多いです。


他には夜驚症では泣き叫ぶこと以外の症状、具体的には立ち歩きや呼吸困難といったより激しく動的な症状をともなうことが多いです。


夜驚症の原因


夜驚症の原因はいまだに解明されてはいません。仮説としては感情などをコントロールする脳の一部が未発達なために起こるという説があります。


その他にも起きている間のストレスが充分に消化されない結果として起こるともいわれています。


夜驚症を引き起こす主なストレスの具体例としては体調不良、疲労、怖い体験、環境の変化、こじれた友人関係などが挙げられます。しかしながら、ネガティブな刺激だけではなく、興奮をともなうような楽しい体験後も夜驚症は誘発されやすいともいわれています。


したがって、ストレスの緩和は「解決策のひとつ」と考えるのがより妥当でしょう。


夜驚症の症状


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夜驚症はご両親への心身の負担も問題となる


夜驚症はその名の通り、お子様が何かに驚いたように泣き叫んだりする病気です。その他には興奮による動悸、発汗過多、激しい呼吸などをともなうケースもあります。


夜驚症はときには悲鳴をあげながら寝室を走り回るような夢遊病と併せて発症するケースも見られます。もし夢遊病も発症している場合、ベッドやサイドテーブルなどにぶつかって怪我をしてしまう可能性もありますので注意が必要です。


夜驚症は発症しているお子様が体力消耗や睡眠不足に陥ってしまうなどの問題があります。それにくわえて一緒に寝ているご両親も心身ともに不安定になってしまう「二次的な症状」も無視できません。


夜驚症は多くの場合、成長とともに鎮まってゆく場合が多いです。したがって、ご両親が過度に不安に陥ったり神経質にならないことが大切です。


不安感などを抱いているとお子様にもそれが伝わり、症状をより悪化させてしまうこともあります。


夜驚症の西洋医学的治療法


夜驚症は多くの場合、西洋医学的には治療の対象とならないケースが多いです。その理由として睡眠障害に有効である睡眠導入薬や抗不安薬などの薬はお子様に対する服用の安全性が充分に確立されていないからです。


したがって、よほどの場合を除いて基本的に薬物療法は選択されません。


さらに既に述べたとおり夜驚症はお子様が自覚せずに起こっており、症状を指摘しても効果はありません。むしろお子様の不安を増長させてしまい逆効果になってしまう恐れがありますので注意が必要です。



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夜驚症や夜泣きの漢方医学的解釈


夜驚症や夜泣きにおける泣き叫びのような、一種のヒステリックな症状は気の流れの滞りによって起こると考えられます。漢方医学において気の流れは主に肝(かん)がコントロールしています。


この「肝」は漢方医学独特の概念であって、お酒の飲み過ぎなどで傷めてしまう西洋医学的な「肝臓」とは異なります。


漢方医学の理論における肝は精神や感情を安定化させるはたらきや筋肉の動きを調節するはたらきを担っています。


肝のはたらきが何らかの原因で失調した場合は情緒不安定や寝つきの悪さなどの睡眠障害、ひどい場合は痙攣(けいれん)などが起こってしまいます。


さらに肝以外にも、肝と関連深い腎(じん)への配慮も必要な場合があります。腎は成長や生殖などを司る精(せい)を蓄えています。


肝腎同源(かんじんどうげん)といって、肝が失調すると腎のはたらきも弱まり、逆に腎の精が少なかったりすると肝のはたらきも弱まってしまいます。


精は成長に欠かせないものであり、成長障害、学習障害、低身長や低体重などの精の不足と考えられる症状が夜驚症と一緒にあるようならば、漢方薬を用いてそれらに対する治療も行われます。


夜驚症や夜泣きの症状に肝の失調が関与していることは上記で説明したとおりでしたが、根本的になぜ肝が失調してしまったのかを考える必要があります。肝は多くの場合、精神的なストレスによってその力が低下してしまいます。


したがって、まずはお子様の精神的なストレスがないかを考える必要があります。経験的には学校のクラス替えに伴う環境や友人関係の変化、家庭環境の変化などが多いと感じます。

(よりくわしい漢方用語などの説明は漢方名処方解説をご参照ください)


漢方薬を用いた夜驚症や夜泣きの治療


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夜驚症や夜泣きの治療は肝へのアプローチが重要になる


上記で述べてきた理論のとおり、漢方薬を用いた夜驚症や夜泣きの治療は肝をいたわり、その機能を回復させることが中心となります。肝の力が衰えるということは肝にためられていた血(けつ)が消耗するということであり、それを補うような治療が中心に据えられます。


血の不足はしばしば不安感を増し、睡眠の浅さ、悪夢や多夢にも繋がりますのでそのケアは夜驚症には不可欠です。


血を補う補血薬(ほけつやく)としては地黄、当帰、芍薬、阿膠、酸棗仁、竜眼肉などが代表的です。酸棗仁や竜眼肉は不安感を和らげて心地よい睡眠を助けるはたらきもありますのでしばしば夜驚症に用いられる生薬です。


さらに精神的ストレスを緩和することで肝血の消耗を抑える理気薬(りきやく)も必要となります。具体的には柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子などがしばしば併用されます。


泣き叫びなどの激しい症状、つまり熱性症状(この「熱」は「発熱」とは異なる漢方の概念です)が強い場合は黄連、黄芩、黄柏、山梔子、知母といった余分な熱を下げる生薬も考えられます。


腎の精を補う生薬(補腎薬)である鹿茸なども漢方薬を構築する上で重要視されます。


これら以外にも主訴や体質が微妙に異なる場合はそれに合わせて漢方薬を対応させる必要があります。したがって、実際に調合する漢方薬の内容もさまざまに変化してゆきますので、一般の方が自分に合った漢方薬を独力で選ぶのは非常に困難といえるでしょう。



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夜驚症の改善例


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夜驚症の治療には生活習慣の改善も不可欠


患者は小学1年生の男児。保育園の年長の頃から夜中に大きな泣き声を上げて起きることがありましたが、ご両親は「夜泣きの延長」と考えていたとのこと。


しかし、徐々に泣いて起きるだけではなく、何かに脅えるように寝室から出て行こうとするようになってしまいました。


夜中に起きる頻度も高くなり、さらに夜に起こったことをまったく覚えていない点などが心配になり小児科を受診。そこで夜驚症と診断されました。


診断はされたものの「特に治療は必要ない」と言われ、様子を見ることに。その後、小学校に入学しても症状は続き、ご両親も不安と不眠で疲労困憊に。そんな時に保育園時代のママ友に当薬局を紹介されてご来局。


お母様曰く息子様は怒りっぽく、やや「疳(かん)の虫」が強いということでした。身長や体重は特に問題は無く正常の範囲内。食欲や体調も問題はありませんでしたが、雰囲気や視線の運び方などからやや神経質な印象を受けました。


そこで息子様には気の流れを緩和する柴胡、不安感を和らげて眠りをスムーズにする酸棗仁などから構成される心身をリラックスさせる漢方薬を服用して頂きました。


くわえて、水分摂取は覚醒作用があるカフェインを含む緑茶や紅茶を控えて、ノンカフェインの麦茶を中心にするようお願いしました。あわせて寝付きが悪くならないように入眠前に長時間動画を見るのも避けるように伝えました。


服用から2ヵ月が経ち、だいぶ漢方薬の味にも慣れた頃になると怒りっぽさも鎮まりました。夜は起きることがあるものの、少し抱きしめればすぐに安心して寝つくようになったとのこと。


立ち歩くことはまったく無くなり、ご両親も心身ともにずいぶんと余裕が出てきたご様子でした。ご様子からこのまま継続すれば夜に起きることも無くなると考えて同じ漢方薬を調合しました。


漢方薬を服用し始めてから半年が過ぎる頃には寝ぼけながら「うぁ~…」と小さく声を上げることがある程度とのこと。特にあやしたり抱きしめたりすることも無く、声を出した直後にそのまま寝付いてゆくようになりました。


現在は冬にお腹を冷やすと腹痛を起こしやすいということで、そちらに対応する漢方薬に変更して継続服用して頂いています。変更後も夜驚症と思われる症状は出ることなく、しっかりとお休みになられているということです。


おわりに


夜驚症や夜泣きを発症するのは多くの場合、乳幼児期から小学校低学年の頃に集中します。そうなると年齢的に西洋医学的治療(抗不安薬の使用など)を行うことは難しくなります。その一方で夜驚症などの激しい症状に対して何もできず、ご両親が心身ともに参ってしまうケースにしばしば遭遇します。


漢方薬は西洋薬では対応しきれないより根本的な原因に対応することができるものです。当薬局では西洋薬を使用してもなかなか改善が見られなかった方がしばしば来局されます。


そして漢方薬を服用し始めてから、夜驚症の症状が少しずつとれてくることから、夜驚症と漢方薬は「相性」が良いと実感しています。是非一度、夜驚症にお悩みの方は当薬局にご来局くださいませ。

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