相談の多い病気

ページ一覧

【 橋本病(甲状腺機能低下症) 】と漢方薬による治療

橋本病(甲状腺機能低下症)とは


橋本病は甲状腺ホルモンを作りだす甲状腺が自己抗体によって攻撃され、甲状腺ホルモンが不足してしまう病気です。甲状腺ホルモンは身体を活性化させるホルモンなので、甲状腺ホルモンの不足によって疲労感や冷え性(冷え症)などの症状が現れます。


橋本病は圧倒的に女性に多い病気として知られています。なおかつ患っている方の人数自体も多く、女性の約10%が橋本病にかかっているというデータもあるほどです。橋本病以外にも甲状腺ホルモンが減少する病気、つまり甲状腺機能低下症は粘液水腫や甲状腺腫などいくつか存在します。しかしながら、その大部分は橋本病で占められています。


橋本病(甲状腺機能低下症)の原因


橋本病は自己抗体によって甲状腺が破壊されてしまう代表的な自己免疫疾患です。自己抗体による攻撃で甲状腺では炎症が起こることから、橋本病は慢性甲状腺炎とも呼ばれます。


自己抗体とは本来ならば細菌やウイルスのように身体にとっての外敵を攻撃しなければならないのに自分自身(橋本病の場合は甲状腺)を攻撃してしまう抗体を指します。橋本病においてなぜこのような自己抗体が生まれてしまうか明確な原因は現在でも不明です。


しかし、他の自己免疫疾患(バセドウ病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など)と同様に橋本病も極めて女性に偏った病気であることが知られています。このことから性ホルモンの男女差が自己免疫疾患の頻度に関係しているという仮説が挙げられています。


橋本病(甲状腺機能低下症)の症状


橋本病で不足してしまう甲状腺ホルモンは身体を活性化させる(交感神経を興奮させる)ホルモンです。簡単に表現すれば「身体を元気にするホルモン」といえます。したがって、橋本病は「身体を元気にするホルモン」が不足した病気なので、その症状は「元気が不足した」イメージとなります。


橋本病の具体的な症状としては疲労感、身体の重だるさ、筋力の低下、気力の低下、強い眠気、汗の減少、冷え性(冷え症)、脈拍数の減少、むくみ、体重の増加、皮膚の乾燥、声のかれ、記憶力の低下、脱毛、便秘などが挙げられます。気力の低下や倦怠感が強い場合、うつ病だと自己判断して心療内科を受診されるケースもみられます。


甲状腺ホルモンを含めたホルモン全般は単独で非常に多彩なはたらきをするので、その異常は心身両面に対してとても多くの症状を引き起こしてしまいます。


橋本病(甲状腺機能低下症)の西洋医学的治療法


橋本病は甲状腺が破壊されてしまうことで甲状腺ホルモンが不足する病気でした。残念ながら、破壊された甲状腺を再生する技術は存在しないので甲状腺ホルモン薬(主な商品名:チラーヂンS、チロナミン、レボチロキシンナトリウム)を用いた甲状腺ホルモン補充療法が橋本病治療の中心となります。


甲状腺ホルモン補充療法は橋本病治療の要であり、いかなるケースにおいても自己判断による服用の中止は禁物です。それは漢方薬による橋本病治療を行っている時も例外ではありません。その一方で甲状腺ホルモン薬の副作用である動悸、頻脈、不整脈、頭痛、めまい、ふるえ、吐気、食欲不振などが強く現れてしまう方は甲状腺ホルモン補充療法を満足に受けられないという問題もあります。


副作用以外にも、疲労感やむくみといった症状は強く現れているのに甲状腺ホルモン値が補充療法を行うほど低くないというケースもしばしば起こります。甲状腺ホルモン薬の副作用が目立つ場合や補充療法が行えない場合では漢方薬を使用した治療が現実的で最良の選択肢といえます。


橋本病(甲状腺機能低下症)の漢方医学的解釈


漢方医学的に橋本病を考えた場合、一連の症状から気虚との関連が深いといえます。気とは「生命エネルギー」のことであり、気虚とはその気が不足した状態です気虚の典型的な症状としては疲労感、倦怠感、息切れ、めまい、冷え性(冷え症)、食欲の低下、下痢や軟便、かぜなどの感染症にかかりやすくなるといったものが挙げられます。気からは身体を栄養する血や身体を潤す津液も生まれるので、気の不足が慢性化すると血や津液の不足も引き起こしてしまいます。


血が不足すると顔色の青白さ、皮膚の乾燥、爪や髪の荒れ、動悸や息切れ、めまいや立ちくらみ、不安感、不眠、女性の場合は生理不順などが起こりやすくなります。津液が不足すると喉や肌の乾燥、乾燥した咳などが現れます。


気は食事や呼吸から生み出される後天の気と両親から受け継いだ精から生まれる後天の気が存在します。橋本病の発症はこの両方の気の不足にくわえて、過労や橋本病以外の病気などによって気が消耗した結果と考えられます。これら以外にも、気と血は相互に入れ替わってもいるので血の不足によって気虚に陥る可能性もあります。

(よりくわしい漢方用語などの説明は漢方名処方解説をご参照ください)


漢方薬を用いた橋本病(甲状腺機能低下症)の治療


橋本病は気虚との関連性が高く、その治療は気を補う漢方薬の使用が中心となります。疲労感や食欲の低下が目立つような気虚の方には人参、黄耆、大棗、白朮、甘草などの生薬(補気薬)を含んだ漢方薬が選択されます。気虚の原因が精の不足にある場合は精を補う生薬(補腎薬)が必要となります。精を補う代表的な生薬は鹿の角である鹿茸です。鹿茸の他には血を補う力にも優れている地黄も使用されます。


橋本病は気虚が慢性化した状態であることが多いです。気の不足は結果的に血の不足も引き起こすことを考慮して、気虚の段階から血を生み出す生薬を含んだ漢方薬の使用も検討されます。具体的には芍薬、当帰、酸棗仁、竜眼肉、そして上記でも登場した地黄などが代表的な血を補う生薬(補血薬)です。


精神的なストレスなどによって胃腸の不調や無気力に陥ってしまう場合はその対処も重要になります。精神的なストレスは気の流れを悪くして脾のはたらきを弱めたり、気虚を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。気の流れを改善する生薬(理気薬)としては柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子などが代表的です。


気は身体を温めるはたらきも担っているので気虚が進行すると冷え性(冷え症)が顕著になります。この状態を陽虚と呼びます。陽虚の症状が強い場合は気を補う人参や黄耆などの生薬にくわえて桂皮、乾姜、細辛、呉茱萸、附子などの身体を温める生薬を含んだ漢方薬が選択されます。


これら以外にも橋本病は個人差が大きい病気なので、患っている方によって症状は大きく異なります。したがって、橋本病という病名から漢方薬を決めるのではなく、その方に合わせて漢方薬を対応させることが大切となります。


橋本病の改善例


改善例1

患者は30代後半の女性・専業主婦。昔から強い疲労感や冷え性(冷え症)、そして下半身のむくみなどに悩まされていましたが第一子を妊娠した際の健診で橋本病が発覚。その後は病院での治療を経て無事に第一子を出産。出産後も甲状腺ホルモン薬を服用していました。甲状腺ホルモン薬を服用しているとある程度のご症状は回復しましたが、生理がなかなか戻らず、第二子希望が果たせずにいました。


詳しくお話を伺うと、疲労感や手先足先の冷えなど典型的な橋本病のご症状に加えて第一子出産から3年が経過しているのに生理が再開しないことにとても悩まれていました。この方の場合、気の不足だけではなく出産という「大仕事」をこなした影響で血も大きく不足している状態と判断しました。そこでまず気を補う人参、黄耆、白朮、そして血を補う地黄、当帰、芍薬などから構成される漢方薬を服用して頂きました。


漢方薬を服用しはじめて6ヵ月が経過する頃には以前と比較できないほど疲労感は軽減していました。むくみも除かれて夕方になると靴が履けなくなることも無くなったとのこと。ちょうどこの頃、季節は冬となり冷えが気になりだしたということで身体を温める乾姜や呉茱萸などを含む漢方薬に変更を行いました。


新しい漢方薬の効果も出て、その年の冬は例年とは違い手先にしもやけができることも無く、春の温かさを感じる頃には生理が再開されました。その後は気血を補う漢方薬と血の流れをよくするために身体を温める生薬をバランスよく調節しつつ漢方薬を続けて頂き、秋の訪れる前にめでたくご妊娠されました。その後、予定日ちょうどに無事3100gを超える元気な女の子をご出産されました。


改善例2

患者は40代前半の女性・会社員。30代の頃から慢性的な疲労感や気力の低下に悩まされ、定期健診をきっかけに橋本病と診断されました。専門の病院を受診しましたが、甲状腺ホルモンの値はホルモン補充療法を行うほど低くないので様子見となりました。しかし、ご症状によって日常生活に支障が出るほどになってしまい当薬局へご来局。


この方の肌は青白く、顔色も良くありませんでした。ご様子を伺うと爪の割れやすさや抜け毛の多さも気になるという。そこでこの女性には気を補う人参や白朮、血を補う地黄や芍薬を含んだ漢方薬を服用して頂きました。


服用から3ヵ月が経つと疲労感も徐々に減り、仕事にも集中できるようになったとのこと。一方で梅雨の時期に入ってから食欲の低下と軟便が気になりだしたということで、消化吸収を助ける山薬や蓮肉を含んだ漢方薬に変更しました。


新しい漢方薬にして2ヵ月が経過した頃には便通も安定し食欲も回復していました。そしてご本人からこちらの漢方薬の方が前回のものより爪や髪の調子が良いと伺ったので、梅雨が明けても同じ漢方薬を服用して頂きました。その後も継続服用によって心身ともに好調ということで、季節やご体調に合わせて微調節を行いつつ漢方薬を続けて頂いています。


おわりに


橋本病は女性を中心に意外なほど多くの方が患っている病気です。その一方で甲状腺ホルモン補充療法だけではなかなか疲労感や冷え性(冷え症)などの症状が治らない方が多いのも事実です。動悸や吐き気などの甲状腺ホルモン薬の副作用で満足に治療が受けられないケースにもしばしば遭遇します。


漢方薬の場合は病名や甲状腺ホルモン値にこだわらず、心身両面の症状改善を行えます。さらに橋本病の特徴である幅のある症状の個人差に合わせて調節することが可能です。つらい症状をともなう橋本病にお困りの方は是非一度、当薬局へご来局ください。

【 バセドウ病(甲状腺機能亢進症) 】と漢方薬による治療

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは


バセドウ病は甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気であり、自己免疫疾患のひとつです。甲状腺ホルモンは交感神経にはたらきかけて身体を活性化させる作用を持ったホルモンです。したがって、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されると身体がまるでいつも運動をしているような、過活動状態に陥りさまざまな症状が現れます。


甲状腺機能亢進症にはバセドウ病以外にも無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎などが含まれますが、多くの場合はバセドウ病のことを指す病名として扱われています。日本においてはバセドウ病という病名が一般的ですが米国などではクレーブス病(クレブス病)とも呼ばれます。


バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の原因


甲状腺ホルモンの分泌は甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺に存在するTSHレセプターを刺激することで起こります。早口言葉のようですが、単純にいえばTSHレセプターが刺激されることで甲状腺ホルモンが分泌されるということです。


バセドウ病の場合、TSHレセプターを刺激する抗体がなんらかの原因で生まれてしまい、まるで甲状腺刺激ホルモンのように甲状腺ホルモンの分泌を促してしまいます。このようなウイルスや細菌といった外敵ではなく身体の一部(バセドウ病においてはTSHレセプター)に作用してしまう抗体を自己抗体と呼びます。TSHレセプターを刺激する自己抗体は通常の甲状腺刺激ホルモンのような適切なコントロール(抑制)を受けないので、結果的に過剰な甲状腺ホルモンが分泌されることになります。


バセドウ病は本来なら身体を守るはずの免疫系が、自己に対して危害を加えてしまう代表的な自己免疫疾患といえます。バセドウ病は他の自己免疫疾患(橋本病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など)と同様に女性、特に30代以上の女性に多いという特徴を持っています。


バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状


甲状腺刺激ホルモンのようなはたらきをする自己抗体は交感神経を興奮させ、まるでいつでも運動しているような身体状態をつくりだします。具体的には疲労感、身体の重だるさ、動悸、息切れ、頻脈、発汗、暑がり(ほてり感)、慢性的な微熱、手足の震え、体重の減少、皮膚のかゆみ、脱毛、口の渇き、便通回数の増加、イライラ感、入眠困難、眼球突出などが挙げられます。


バセドウ病において眼球突出という特徴的な症状が有名ですが、これは必ずしも現れるわけではありません。バセドウ病の諸症状は更年期障害と似ているものも多く、しばしば自己判断で更年期障害と思いこみバセドウ病が発見されずに放置されることがあります。


バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の西洋医学的治療法


バセドウ病の西洋医学的な治療は薬物治療、手術、放射線治療に分けられます。薬物治療においては甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬を服用することによって過剰な交感神経の興奮を抑えます。薬物治療がうまくゆかない場合は手術が選択されます。手術によって甲状腺の一部を切除し、甲状腺ホルモンの生合成を抑えます。放射線治療は放射線を発生させる特殊なヨード薬を服用します。このヨード薬が選択的に甲状腺に集まることで、放射線の力によって甲状腺を破壊します。いわば「人工的に計画性を持った内部被ばく」を行う治療法といえます。


バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の漢方医学的解釈


漢方医学的にバセドウ病を見ると主に心肝火旺(しんかんかおう)という状態であると考えられます。心肝火旺とは精神的ストレスなどによって五臓六腑における心や肝に熱が発生している状態です。この「熱」とはあくまで漢方医学における熱であり体温計で測れる熱を指しているわけではありません。


心肝火旺という病的状態では生まれた熱によって発汗、暑がり、口の渇き、慢性的な微熱などいかにも「熱っぽい」多彩な症状が現れます。さらに心や肝は精神状態を安定化させる仕事も担っています。そこに熱が発生してしまうことで安定化が難しくなり、イライラ感や入眠困難といった精神症状も現れてきます。


その他にも心は血を全身に送り出す仕事も行っているので、熱によって動悸や頻脈などが引き起こされます。過剰な熱は徐々に体力も奪い、疲労感や重だるさ、体重の減少も顕著になってゆきます。

(よりくわしい漢方用語などの説明は漢方名処方解説をご参照ください)


漢方薬を用いたバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療


バセドウ病は主に心肝火旺によって生まれた熱によって引き起こされる病気と考えられます。したがって、過剰な熱を取り除くことが治療の中心となります。この熱を取り除くには黄連、黄芩、黄柏、山梔子、知母、石膏などの清熱薬を含んだ漢方薬がもちいられます。


熱を生み出していた原因が精神的ストレスにあるケースでは柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子、薄荷、紫蘇などの気の流れをスムーズにする理気薬と呼ばれる生薬をもちいて肝や心の負担を軽減します。その他にもイライラ感や入眠困難などの精神症状が強い場合は鎮静効果の高い竜骨、牡蠣、酸棗仁、遠志などの生薬を含んだ漢方薬が使用されます。


心肝火旺によって生まれた熱が長引けば、大地が強い日光によって干からびてしまうように身体にも乾燥症状(肌のかゆみや口の渇きなど)が起こります。したがって、乾燥症状が見られるケースでは熱を取り除きながら麦門冬、天門冬、地黄などの潤いをもたらす生薬も検討されます。


このようにバセドウ病の症状は疲労感や動悸などの身体症状からイライラ感や入眠障害などの精神症状まで非常に多彩なので、病状と体質から適切な漢方薬をもちいることが非常に重要です。治療の進展によって病状は刻々と変化してゆくので臨機応変に対応することがポイントとなります。


バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の改善例


患者は40代前半の女性・保育士。数年前から動悸とのぼせに困っていましたが健康には自信もあったので「少し早めの更年期障害がきた」くらいに考えて特に病院にもかからなかった。しかし、徐々に疲労感と息切れまで出るようになり、うまく睡眠もとれなくなってしまいました。次第に多くなってくる症状に不安を感じて病院を受診。血液検査の結果、バセドウ病と診断されました。


病院からは甲状腺の一部切除手術を薦められるも抵抗を感じ、甲状腺ホルモンの量を低下させる薬物療法を開始。薬物療法を始めてからのぼせや発汗は減ってきましたが、時に起こる激しい動悸や寝つきの悪さはなかなか解消されなかった。病院の他に不快症状を軽減するためのサプリメントなどを探している際に漢方薬を扱う当薬局を知りご来局へ。


ご来局時に詳しくお話を伺うと、疲労感があるのにしっかりと眠れないのがとても辛いとのこと。体力的に余裕がなくなってしまった為か精神的にもやや不安定な印象でした。この方には熱性症状を鎮めるのに優れている黄芩や大黄、鎮静作用に高い効果が期待できる竜骨や牡蠣が含まれている漢方薬を服用して頂きました。黄芩と大黄には興奮を抑える働きもあるので竜骨や牡蠣と協同して入眠困難を解消する狙いがありました。


漢方薬を服用し始めて4ヵ月が経過した頃には布団の中で眠れないことに焦りや苛立ちを感じることも少なくなり、疲れている日はすぐに眠れるようになったとのこと。腹部から胸にかけて突き上げるような動悸が出ることも滅多になくなっていました。その一方でフルタイムの仕事をしている影響もあり、ややイライラ感が気になるとおっしゃられました。


そこで気の流れを円滑にして気持ちを落ち着ける柴胡や薄荷を含んだ漢方薬に変更しました。新しい漢方薬を開始して3ヵ月が過ぎると精神的にも落ち着きを取り戻し、心身ともに安定しているとのこと。この方はその後もバセドウ病の症状は軽減され、きついシフトの時期でもダウンすることがなくなりました。漢方薬は季節や体調の変化に合わせながら微調節を行い、現在も服用を継続されています。


おわりに


バセドウ病は現れる症状に個人差はありますが、女性を中心に意外なほど患っている方が多い病気のひとつです。今日、バセドウ病に対する西洋医学的な薬物療法はある程度確立されています。しかし、妊娠を希望されているので西洋薬が使用できない方や西洋薬を服用しても症状が改善しきらない方には漢方薬はとても有効な解決手段となるでしょう。


当薬局には西洋薬を使用してもなかなかバセドウ病の改善が見られなかった方、他にも副作用で服薬が継続できなかった方がしばしば来局されます。そして漢方薬を服用し始めてから、バセドウ病特有の動悸やイライラ感などの症状が少しずつとれてくることから、バセドウ病と漢方薬は「相性」が良いと実感しています。是非一度、バセドウ病にお悩みの方は当薬局にご来局くださいませ。

【 円形脱毛症 】と漢方薬による治療

円形脱毛症とは


円形脱毛症はその名の通り、頭髪が円形に脱毛してしまう病気であり脱毛症においてもっとも頻度が高い病気です。痒みや痛みといった脱毛以外の症状はなく、脱毛の現れ方には好不調の波があるケースが多いです。


円形脱毛症の発症頻度は約1%程度で、男女比に大きな偏りはありません。一方で円形脱毛症はより若年層に多い病気であり、子供でもしばしばみられます。これは一般的な加齢による薄毛と大きく異なる点といえます。


円形脱毛所の症状


円形脱毛症の症状の現れ方はいくつかのタイプに分けられます。最も一般的な単発型は硬貨くらいの大きさの円形脱毛症が単独で現れます。そして多発型は脱毛部が複数個、同時に現れるケースです。複数の脱毛部が重なり合いより大きな脱毛に至ることもあります。円形ではなくいびつに脱毛が起こる蛇行型も存在します。


円形脱毛症からは脱線してしまいますが、頭髪がすべて抜け落ちてしまう全頭脱毛症や、頭髪だけではなく眉毛、まつ毛、腋毛、陰毛などの体毛も抜け落ちてしまう汎発型脱毛症(はんぱつがただつもうしょう)も存在します。ちなみに「汎発」とは「全身に起こる」という意味です。


円形脱毛症の原因


円形脱毛症の原因は明確には解明されてはいませんが、自己免疫疾患説が有力です。つまり、免疫細胞が頭髪を作り出す細胞を誤って攻撃してしまうことで脱毛が起こってしまうという説です。


そして、円形脱毛症はアトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患や自己免疫疾患と一緒に起こりやすいことも知られています。しばしば、円形脱毛症の原因としてストレスが疑われますが、ストレスはあくまでも円形脱毛症を「起こりやすくする一因」と現在では考えられています。


円形脱毛症の西洋医学的治療法


西洋医学的には主に外用のステロイド薬やステロイド薬の注射が行われます。それ以外にも血行促進作用のあるフロジン(一般名:カルプロニウム)の塗付、やはり血行改善作用のあるセファランチン(一般名も同じ)の服用、抗炎症作用を持つグリチロン(一般名:グリチルリチン)の服用などがしばしば検討されます。


それ以外にも液体窒素やドライアイス、特殊な薬品を用いて人工的にかぶれを起こすなどして発毛を担う細胞を刺激したり、特殊な紫外線を当てて免疫反応の異常を抑制するといった治療法が行われます。


円形脱毛症の漢方医学的解釈


漢方医学において髪は血(けつ)の余り、血余(けつよ)と捉えています。つまり、生命活動を維持するための栄養素である血が充実し、その一部が毛髪に生まれ変わるというものです。したがって、円形脱毛症、全頭脱毛症や汎発型脱毛症は血の不足によって起こると捉えます。


血が不足した状態である血虚(けっきょ)に陥ってしまう原因はいくつか考えられます。過労による疲労の蓄積、慢性疾患、精神的ストレス、出血、さらには血や気の滞り、気の不足などが血虚の代表的な原因です。実際に円形脱毛症を起こすケースではこれらの原因が複雑に絡み合っていると考えられます。


ちなみに円形脱毛症と併発しやすいアトピー性皮膚炎も、多くの場合は血虚によって血が充分に肌を栄養できなくなり起こると考えます。したがって、円形脱毛症の治療とアトピー性皮膚の治療は並行的に行われることも多いです。

(よりくわしい漢方用語などの説明は漢方名処方解説をご参照ください)


漢方薬を用いた円形脱毛症の治療


漢方医学の視点から考えられる円形脱毛症の原因は主に血虚にありました。したがって、円形脱毛症の治療も血を補い、血虚を解消することが中心となります。血を補う生薬である補血薬には地黄、当帰、芍薬、阿膠、酸棗仁、竜眼肉などが挙げられます。これら補血薬は円形脱毛症を治療する漢方薬の核となります。


血虚を改善することは円形脱毛症治療において極めて重要ですが、どうして血虚に陥ってしまったのかを知ることも大切です。特に血は気からつくられるので慢性的な食欲不振や生まれながらの食の細さによって、食べ物から充分な気がつくれない状態は大きな問題となります。


上記のような消化器系のトラブルにくわえて身体の重だるさ、気力の低下、冷え性(冷え症)、動悸や息切れといった気虚(ききょ)が疑われる場合、血とともに気を補うことが不可欠です。気を補う生薬である補気薬には人参、黄耆、大棗、白朮、甘草などが含まれます。


気を補う以外にも気の流れが悪ければ気血がもつ栄養作用を充分に発揮することができません。円形脱毛症を患うことは多大なストレスとなります。そして精神的ストレスは気の流れを顕著に悪くしてしまうので柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子などの気の流れをスムーズにする生薬も必要となってくるでしょう。このように円形脱毛症の治療はただ血を補うのではなく、血が不足した原因を含めて幅広く対応することが求められます。


円形脱毛症の改善例


30代後半の男性・大学職員。1年ほど前から抜け毛が多くなっていることには気付いていましたが、散髪に行った際に後頭部に500円ほどの大きさの脱毛部を指摘され、その存在に気付いたという。心配になり近所の皮膚科のある病院を受診して円形脱毛症と診断され、外用のステロイド薬とフロジン液を処方されました。しかしながら、それらを服用しても大きな効果は得られず「ネットで買った育毛薬も効かず、やはり身体の内側からも治さないとダメと考えて」当薬局へご来局。


お話を伺うと3年前から現在の職場へ移り、閉鎖的な仕事の仕方に精神的なストレスを強く感じていたという。担当していた広報の仕事は先方の都合で勤務時間が長くなることも多く、ご本人はそれらが円形脱毛症の原因と考えられていました。


さらに円形脱毛症にくわえて体力の低下や疲労感、食欲不振を強く訴えられてもいました。ご本人曰く「学生時代よりも抜け毛の量が増えただけでなく、一本一本が細くなってきた気がする」とのこと。漢方医学的に髪は血の生まれ変わりと考えるので、この方は徐々に血が不足している血虚の状態に陥ってしまったと考えました。


血虚以外にも食欲不振からくる気の不足もあると考え、この方にはまずストレスを緩和する柴胡、血を補う当帰、気を補う人参や黄耆などから構成される漢方薬を服用して頂きました。柴胡にはストレスを緩和するだけではなく免疫調節作用も報告されているので、自己免疫疾患である円形脱毛症治療に用いてしばしば良い結果が出ていました。


漢方薬服用から5ヵ月ほどが経過した段階で、食欲も増して疲労感はだいぶ軽減されていました。お話を伺っていても以前と比べて声に張りと生気を感じました。円形の脱毛部は依然として残っていましたが、抜け毛の量は低下して脱毛部がやや縮小したと喜ばれていました。これらを受けて同様の漢方薬で良いと判断し、根気強く継続の服用をお願いしました。


そして服用から合計で1年半が経った頃には脱毛はきれいに消失していました。この頃には職場にもだいぶ慣れて、精神的なストレスが軽減されていたことも改善に貢献したと感じました。この方は現在も体力の底上げと円形脱毛症の予防も兼ねて同じ漢方薬を継続して服用されています。


おわりに


円形脱毛症に代表される脱毛症全般は痛みや自覚的な機能の低下をともなうものではありません。その一方で美容(外見)の問題は自己肯定感を低下させ、物事への積極性をも削いでしまう可能性があります。それらがストレスとなり、円形脱毛症以外の心身症状を引き起こしているケースも目立ちます。


漢方薬は西洋薬では対応しきれないより根本的な原因に対応することができるものです。当薬局では西洋薬やサプリメントを使用してもなかなか症状の改善が見られなかった方がしばしばご来局されます。そして漢方薬を服用し始めてから、徐々に改善されることから脱毛症全般と漢方薬は「相性」が良いと実感しています。是非一度、円形脱毛症などの脱毛症にお悩みの方は当薬局にご来局くださいませ。

【 気管支喘息(小児喘息を含む) 】と漢方薬による治療

気管支喘息(小児喘息を含む)とは


気管支喘息は気管支の慢性的な炎症によって咳や呼吸困難などを起こす病気です。小児喘息も基本的な病態は同様であり「こども版の気管支喘息」と考えて良いでしょう。気管支喘息における気管支の炎症は主に免疫系の過剰反応によって引き起こされます。このような免疫異常を起こす物質をアレルゲンと呼び、気管支喘息の大きな原因となります。代表的なアレルゲンはダニの屍骸などを含むハウスダスト、そして花粉やカビなどが挙げられます。


気管支喘息を患っている方は程度の差はありますが、常に炎症が起こり患部は敏感となっています。そうなると健康な方では問題にならないような少々の刺激(タバコの煙や運動など)に対しても反応し、咳や息苦しさといった症状が出てしまいます。


気管支喘息を患いやすい方はその他のアレルギー性疾患、たとえばアトピー性皮膚炎、花粉症を含むアレルギー性鼻炎、ジンマシン、食物アレルギーなどを併発しやすいことが知られています。これは気管支喘息が体質的な要因によって引き起こされていることを示唆しています。


気管支喘息(小児喘息を含む)の原因


気管支喘息の大きな原因はアレルゲンによって引き起こされるアレルギー反応です。アレルギー反応が起こると気管支、特に気管支の細い末梢の部分に炎症が起こります。さらに炎症が起こったことで気管支の壁はむくみ、空気の通り道が細くなってしまいます。この状態が気管支喘息特有の呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)を引き起こします。


炎症はアレルギー反応の結果として起こるものなので、アレルギー反応が起こっていないときは気管支の壁が狭まることはありません。しかし、何度も炎症を繰り返しているうちに壁が元に戻らなくなり、気管支が細くなっている状態が固定化されてしまいます。この点などが気管支喘息と気管支炎の異なる部分です。


アレルギー反応を起こすアレルゲンには個人差がありますが、ハウスダストは多くの方に共通するアレルゲンといえます。ハウスダストとはその名前の通り室内で発生しやすいゴミのことです。具体的にはダニの死骸や糞、カビ、剥がれた皮膚やフケ、髪の毛、ペットの皮膚や毛、服の繊維、食べ物のカスなどが代表的です。ハウスダスト以外にも花粉や特定の食べ物もアレルゲンとなりえます。


気管支喘息を患っている方はまず、検査で自分が何に対してアレルギーを持っているのか知ることが大切です。特に小児喘息の場合はお子さん自身とご両親だけではなく、周囲の方にもアレルゲンを知ってもらうことが大切となります。


気管支喘息の炎症はアレルゲンによるアレルギー反応以外でも起こることが知られています。具体的にはカゼなどの感染症、精神的ストレスや運動、気候の変化、季節の変わり目、タバコや飲酒などです。気管支喘息を患っている方のすべてがこれらによって症状が悪化するわけではありません。しかし、慢性的な炎症によって些細なことが喘息発作を誘発しやすくしてしまいます。


気管支喘息(小児喘息を含む)の症状


気管支喘息の代表的な症状は咳、呼吸困難、そして喘鳴が挙げられます。これらの症状はアレルゲンの侵入などによって突然激しく起こります。これが喘息発作と呼ばれるものです。


気管支喘息の咳は夜から明け方に起こりやすいという特徴があります。多くの場合、喉のつまり感から始まり喘鳴と呼吸困難が続き、切れにくい痰をともなう咳が起こります。咳と痰はより呼吸困難を後押ししてしまい、深刻化すると血中の酸素濃度が低下し、チアノーゼ(皮膚や唇の青色化)や意識障害に至ってしまうこともあります。

呼吸困難は気管支の壁が炎症によって狭くなり、肺へうまく空気が送れないことで起こります。呼吸困難が悪化すると横になるのがつらくなり、前かがみにならないと呼吸ができなくなってしまいます。


喘鳴とは発作時の「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という独特の呼吸音です。喘鳴は呼吸困難と同じく、スムーズに空気を肺へ送れないことで起こる気管支喘息の特徴的な症状です。


気管支喘息(小児喘息を含む)の西洋医学的治療法


一昔前の西洋医学的治療は狭くなった気管支の壁を拡張することに主眼が置かれていました。しかし、今日では気管支に起こる慢性的な炎症を抑えることがより有効だと明らかになってきました。


そこで現在では炎症を鎮める効果の強い吸入式のステロイド薬が気管支喘息治療の第一選択となっています。この吸入ステロイド薬は使用方法にコツがいるので小児喘息を患っているお子さんはしっかりと練習を行う必要があります。


吸入式のステロイド薬はあくまでも予防的治療であり、発作時の治療には適していません。発作時には呼吸を楽にする気管支拡張薬や服用するタイプのステロイド薬などが使用されます。


気管支喘息(小児喘息を含む)の漢方医学的解釈


漢方の視点からみると気管支喘息の原因は非常に多くの可能性が考えられます。しかし、どのようなタイプの気管支喘息においても根底には気虚と痰飲が関係しています。気虚とは生命エネルギーである気が不足した状態です。そして痰飲とは津液が停滞したことで生まれる有効活用されない水分を指します。


先天的な体質、くわえて過労や食生活の不摂生などによって気が不足してしまうと脾や肺の機能が低下してしまいます。肺に充分な気が供給されないと呼吸に支障が出て咳や呼吸困難が起こりやすくなります。脾のはたらきが悪くなると水分の代謝がうまくゆかなくなり痰飲がたまりやすくなります。脾で生まれたドロドロとした痰飲は徐々に肺にまで侵入し、さらに肺のはたらきを悪くしてしまいます。


元々、肺という臓は呼吸を通じて身体の外と密接につながっているので季節の変化(乾燥や湿気、急激な寒さ)などに敏感です。漢方的な表現をすれば肺は風寒邪(ふうかんじゃ)や燥邪(そうじゃ)といった外邪の悪影響を受けやすい臓といえます。気虚になると外邪を追い払う抵抗力も低下するので、カゼや環境の影響をより受けやすくなってしまいます。


漢方薬を用いた気管支喘息(小児喘息を含む)の治療


漢方薬をもちいた気管支喘息の治療は気虚の改善と痰飲の除去が中心となります。特に気を補い脾の状態を向上させることは痰飲も生まれにくくするので重要です。


咳や呼吸困難にくわえて疲労感が目立つ気虚の方には人参、黄耆、白朮、大棗、甘草などの補気薬、くわえて痰飲を除く半夏、生姜、蘇葉、杏仁、陳皮などの化痰薬を含んだ漢方薬がもちいられます。水っぽい痰が多く出る場合は水分代謝を改善する利水薬、具体的には白朮、蒼朮、沢瀉、猪苓、茯苓などの使用も検討されます。利水作用にくわえて咳を鎮める作用がある麻黄は特に繁用されます。


補気薬や化痰薬などの他に精神的なストレスが強ければ理気薬、冷えが目立てば散寒薬、炎症が強く粘り気の強い痰がでるケースには清熱薬も使用されます。これら以外にも症状や体質に沿ってしっかりと漢方薬を対応させる必要があります。したがって、一般の方が自分に合った漢方薬を独力で選ぶのは非常に困難といえるでしょう。


気管支喘息の改善例


改善例1

患者は30代前半の男性・システムエンジニア。幼少期には小児喘息を患っていましたが、中学校に進学するとそのご症状も自然と消失。しかし、社会人となり精神的なストレスも多くなり、生活リズムも乱れると再び喘息のご症状が現れるようになったという。


くわしくお話を伺うと仕事でストレスを受けると呼吸が深くできなくなり典型的な咳と喘鳴、そして呼吸困難という喘息のご症状が起こりやすくなるという。喘息以外のご症状としては食が細く、慢性的に喉の不快感と重だるさが消えないとのこと。


この方にはストレスを緩和し熱(炎症)を抑える生薬である柴胡、咳を鎮める麻黄、痰飲を除く半夏などから構成される漢方薬を服用して頂きました。それにくわえてストレスの蓄積と喘息はこの方に限らず関連があるので、できる限り睡眠時間の確保とリラックスできる環境を整えるようお願いしました。


漢方薬の服用から3ヵ月が経過した頃には頻繁に起こっていた気管支喘息の咳や息苦しさ、そして喉の不快なつまり感は軽減されていました。一方でこの頃は仕事の繁忙期であったので気を補う人参や白朮などを含む漢方薬に変更しました。その後、繁忙期でも喘息発作が起こることもなく乗り切り、現在も微調整を加えながら体力強化の意味も含めて漢方薬の服用を継続して頂いています。


改善例2

患者は小学校高学年のお子さん。保育園時代に小児喘息と診断され、現在も吸入ステロイド薬をもちいた治療を行っている。基本的にご症状はコントロールされており、大きな発作が起こることはあまりないとのこと。しかし、ちょっと強く運動をしたりカゼを引くと調子を崩してしまうという。胃腸の弱さや体力不足も気になると訴えられるお母さんと一緒にご来局。


よりくわしくご様子を伺うと小児喘息の他に慢性的な疲れやすさ、食の細さ、腹痛や軟便などのご症状があり、さらにカゼを引きやすいご体質で困っていることがわかりました。これらのご症状などからお子さんは気の不足である気虚に陥っていると考えて人参、黄耆、白朮といった気を補う生薬を含んだ漢方薬を服用して頂きました。


漢方薬の味の面も含めてしっかり服用できるか心配しましたが、お母さんから問題なく服用できていると教えて頂きました。服用開始から4ヵ月が経つと、食べられる量が少しずつ増えてきて、横になりたいという訴えが減ってきました。この間は一度だけカゼを引いてしまいましたが、発作はなく過ごせているとのこと。


服用開始から1年が経つ頃には体格も良くなり、胃腸の調子も安定していました。やや乾燥気味だった肌も潤いがついて粉を吹くこともなくなりました。その後も小児喘息の発作だけではなく、カゼや感染性胃腸炎などにもかかることもなく元気に過ごされています。


おわりに


気管支喘息は低年齢層を中心に増加傾向が続いている病気のひとつです。これは改善してきたとはいえ大気汚染などの環境問題が影響していると考えられます。くわえて食生活の乱れ、ストレスの多い長時間労働、睡眠不足、運動不足といった生活上の問題も背景にはあるでしょう。


当薬局には西洋薬を服用してもなかなか改善がみられなかった方がしばしばご来局されます。そして漢方薬を服用し始めてから、症状が好転する方はとても多くいらっしゃいます。このように咳などの症状のみに着目するのではなく、個人の身体面と精神面の両方にアプローチを行う漢方薬は気管支喘息との相性が良いと実感しています。是非一度、気管支喘息にお悩みの方は当薬局にご来局くださいませ。

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ

このページの先頭へ