犬や猫は人間と比較して皮膚トラブルが起こりやすいことが知られています。一二三堂薬局に寄せられるペットの漢方相談においても、犬や猫の皮膚トラブルは消化器トラブルと並んでとても多いです。
その原因として犬や猫の肌は人間と比べてより薄い点、そして全身を被毛に覆われているため高温多湿状態になりやすい点が挙げられます。
薄い皮膚は刺激に対して敏感になりやすく、傷から皮膚炎にもなりやすいです。加えて保湿力も弱くなるため、秋から冬にかけて乾燥肌やかゆみになってしまいます。
一方で梅雨時や夏になると毛が換気の妨げになり、肌が常にジメジメした状態になってしまいます。肌が蒸れてしまうと細菌の繁殖が進み、化膿や皮膚炎の原因となってしまいます。
犬や猫をお風呂に入れると「本体」がとても小さいことに驚かされます。そのたびに「可愛い!」と思う反面、それくらい厚い毛に覆われている影響は大きいのです。
結果的に皮膚のデリケートさや毛の影響により、犬や猫も人間と同じように皮膚炎を中心に肌トラブルを患ってしまうのです。
東京都豊島区にある一二三堂薬局では、東洋医学の考え方をもとに、犬・猫それぞれの体質や生活環境を踏まえたペット漢方相談を行っています。
本記事では、ペットの皮膚トラブルと漢方薬の考え方について、初めての方にも分かりやすく解説します。
人間においても代表的な皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎は犬や猫でも発症することが知られています。
アトピー性皮膚炎も含めた皮膚の炎症を起こしやすい犬種としては柴犬、フレンチ・ブルドッグ、トイ・プードル、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、シーズー、パグなどが挙げられます。
猫ではアメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド、ペルシャ、ベンガルなどが皮膚炎を起こしやすいといわれています。
アトピー性皮膚炎の発症背景には、毛やしわの構造、遺伝的なアトピー体質、ダニ、ハウスダスト、花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)の存在などが挙げられます。
アトピー性皮膚炎の代表的な症状は強いかゆみ、発赤、肌の過剰な乾燥、脱毛などが挙げられます。犬や猫は人間と違い患部を掻くのを止めにくいため、より症状が悪化してしまうことも多いです。
すでに述べた通り、犬や猫の肌は人間よりも薄いので保湿力も高くありません。肌の乾燥は柔軟性を低下させてしまい、傷やフケの増加につながってしまいます。
薄くなった肌はバリア機能も低下してしまい、ちょっとした傷から細菌感染を起こしやすくなります。過剰な乾燥を予防するためにも、湿度の低下が進む秋以降はシャンプー後などに保湿剤の使用が有効です。
人間の皮膚症状ではあまり問題になることは少ないですが、犬や猫で目立つトラブルが肌からの異臭です。
犬や猫の皮膚は毛に覆われているのでマラセチア菌やブドウ球菌などの細菌が好む高温多湿になりがちです。
酸っぱい臭いや脂っぽい臭いが強い場合はこういった細菌の悪影響が考えられます。胴体部の肌の他に耳、口、肛門周辺は特に注意が必要です。
ペットの悪臭は想像以上に飼い主側の生活の質の低下につながります。多くの場合、何らかの体調不良のサインでもありますので放置は禁物です。
犬や猫は意識してかゆい部分をかいたり舐めたりすることを止めるのは難しいです。結果的に肌荒れと一緒に脱毛も進んでしまいます。
かゆみの他に、ストレスによる異常行動として毛を抜いてしまうこともあります。この症状は特に猫に多く、その場合は生活環境(飼い主の長時間の不在や多頭飼いのストレスなど)の見直しが必要となります。
西洋医学では、検査数値や明確な病名をもとに治療が行われます。一方、漢方では「病名」だけでなく、体質や症状の現れ方を重視します。
例えば同じアトピー性皮膚炎でも、乾燥が強いのかジュクジュクしているのか、普段から体力はあるのか、ストレスに弱い体質なのかによって漢方の考え方は異なります。犬・猫それぞれの性格、散歩の量や室内運動の有無といった生活環境も重要な判断材料になります。
ひとつの例として、普段から体力のない子は肌も弱くてバリア機能も低下しがちです。特に食が細い場合は生命エネルギーである気も不足しがちで、ちょっとした傷から炎症や化膿に進行しやすいです。
このような場合、漢方薬は肌のケアをしつつ、胃腸機能の向上などを通じて少々のダメージには負けない肌づくりを行うことができます。このように根本的な原因からアプローチできる点が漢方の大きな特徴といえます。
皮膚の赤みが強く、かゆみを訴える仕草が顕著な場合はまず炎症を抑えてあげる必要があります。その場合は黄芩、黄連、黄柏、山梔子などの抗炎症作用のある生薬が有効です。
皮膚の乾燥が強かったり、フケが目立つような場合は肌の栄養状態を改善させる生薬や、血行を促して栄養を届ける生薬が必要となります。
地黄や芍薬は血を補うことで肌や毛に潤いを与えることができます。これらに加えて当帰や川芎といった血行を促す生薬を使用することで、より効率的な改善が行えます。
肌に異常が無いのに肌をかいたり、脱毛が進んでいる場合はストレスの影響も考えられます。その場合はまずストレスの除去が最優先となります。
犬の場合は長時間の留守番、散歩不足、騒音などがストレスになりやすいです。猫の場合は引越し、飼っている部屋やトイレの変更、人との過剰な接触、多頭飼いなどが挙げられます。
思い当たるストレスが無い場合は一時的な体力の低下などからストレス耐性が下がっている可能性が考えられます。その場合は気の巡りを良くしてストレスを軽減する柴胡、厚朴、枳実などの生薬を含んだ漢方薬が候補となります。
一般的な動物病院の治療で愛犬・愛猫の精神的なストレスを緩和するのは難しいといえます。一方で漢方薬は気の巡りをスムーズにし、ストレスをやわらげることができるのは大きな強みです。
初回はしっかりお話を伺うために完全予約制となります。お電話(03-3971-2316)やこちらのご予約フォームをご利用ください。
ご予約フォームをご利用の際、氏名欄にペット名、保護者欄に飼い主様のお名前をご入力ください。
ペット漢方の費用相場としては、1日あたり200〜400円が一般的と言われています。
一二三堂薬局ではわかりやすい料金体系が安心につながると考え、1日分で220円(税込)、犬・猫ともに同一料金の定額制となります(最低調合日数は10日分から)。
30日分以上ご購入の場合は割引サービスも行っております。具体的には30日分で6,100円、60日分で11,700円となります。
定額制のため、体重や年齢などで変わることはございません。漢方薬の代金以外の相談料といった費用は頂いておりませんが、原則としてご購入を前提にお話を伺っております。
大切なペットに使用するものだからこそ、安全性の確保や副作用の防止は何より大切だと考えています。
一二三堂薬局ではペットの種類、体格、年齢、アレルギーの有無などを十分に考慮しながら、安全第一のご提案を心がけています。
副作用についても人間には合ってもペットにとっては合わない漢方薬も存在します。そういった点も踏まえながら、しっかりお話を伺いご症状と体質的に合った調合を心掛けています。
ペット漢方において安全性を確保するうえで、品質は非常に重要なポイントです。一二三堂薬局で使用する漢方薬は、国内メーカーから品質や農薬の基準をクリアしたもののみを採用しております。
体調や月齢によって変わってまいりますが、ペットフードをしっかり食べられるようでしたら多くの場合服用は可能です。
ご心配な場合はお電話(03-3971-2316)やこちらのお問い合わせフォームから事前にご連絡ください。
体質や生活環境によって個体差があります。急性病の場合は10日間ほど、慢性病の場合は2~3か月ほどで効果が出るケースが多いです。
基本的には併用可能ですが、併用の際はかかりつけの獣医師へのご相談をおすすめしています。
飼い主様がご来局されるのがベストですが、お電話でお話を伺い発送も行っております。発送をご希望の際はまずお電話(03-3971-2316)を頂きたいと思います。
他の患者様のアレルギーの観点などから、原則として飼い主様のみのご来局をお願いしています。
ウサギなどの哺乳類を中心にご対応は可能ですが、お電話(03-3971-2316)やこちらのお問い合わせフォームから事前にご相談頂けますと幸いです。
これまでに挙げたご症状は特にご相談の多いものを挙げましたが、ペット漢方は多彩なご症状に対応可能です。
もしご不安な場合はご予約前にお電話(03-3971-2316)やこちらのお問い合わせフォームをご利用ください。
一二三堂薬局は大正8年から漢方薬局専門として営んでまいりました。この歴史の中で、ペット漢方のご相談が多くなっていることは時代の変化を感じさせます。
ペット漢方はご症状を抑えるだけでなく、犬や猫の体質や性格まで含めて心身を整える自然療法です。皮膚トラブル、下痢・嘔吐、ストレスなど現代のペットが抱えやすい悩みに穏やかにアプローチできます。
一二三堂薬局では、ペットのご症状や体質、年齢、環境に合わせた丁寧な調合でサポートいたします。犬の漢方・猫の漢方については東京・池袋の一二三堂薬局にご相談ください。